Claude Fable 5.1が出た。週間制限がリセットされた日に、何が変わったのか調べた

2026年9月2日、Claude Fable 5.1 と Claude Mythos 5.1 が公開されました(公式アカウントの告知)。同じ日、使いかけだった週間の使用量枠がリセットされていました。
使用量の削減をやっている最中だったので助かりました。この記事は、Fable 5.1 で何が変わったのかを調べ、自分の設定をどう直したかの記録です。
この記事は前回の続きです。 前回:Claude Codeの使用量が足りない。実測したら犯人はCLAUDE.mdだった
リセットは来たが、枠が増えたわけではない
このリセットは公式に告知されていました。Claude の開発者向けアカウントの投稿です。
With Fable 5.1 out today, we’ve also reset 5-hour and weekly limits for all users. (Fable 5.1 の公開に合わせて、5時間ごとと週間の制限を全ユーザー向けにリセットしました) — @ClaudeDevs
助かりましたが、恒久的に枠が広がったわけではありません。9月14日から標準の週間上限が25%引き上げになる件も、そのままです。現在適用中の50%増量と比べると 1.25 ÷ 1.50 = 約0.83 で、実質はおよそ17%減ります。今回のリセットは、この計算を変えません。
削減はこのまま続けます。
変わっていないもの:料金とサイズ
Fable 5.1 は Fable 5 の後継で、料金は据え置きでした。API(プログラムから直接呼び出すときの窓口)の公表価格で比べると、こうなります。
| モデル | 入力 100万トークン | 出力 100万トークン |
|---|---|---|
| Claude Fable 5.1 | $10 | $50 |
| Claude Opus 5 | $5 | $25 |
Opus 5 のちょうど2倍、という関係も Fable 5 のときから変わっていません。一度に扱えるやりとりの量(100万トークン)と、1回の返答の上限(12.8万トークン)も同じです。
厳密には1か所だけ安くなっています。同じ内容を繰り返し読ませたときの「キャッシュ読み込み」が75%安くなった、と開発者向けアカウントが書いていました。同じ資料を何度も参照させる使い方では効いてきます。
同時に公開された Mythos 5.1 は、中身が Fable 5.1 と同じものです。承認を受けた利用者だけが使える別名なので、一般の利用には関係ありません。
公式が挙げている改善点
公式の説明では、次の6つが良くなったとされています。
- 何時間も続くコーディング作業 — 複数のファイルにまたがる機能追加、大がかりな作り替え、バグ探し
- 文書・表計算・スライドを作る仕事 — 白紙の状態から完成物まで
- 多段階の調べもの — 見つけたことを踏まえて、次を調べに行く動き
- 画像を読む力 — PDFの中に埋まっている細かいグラフや表
- 長いやりとりの奥を覚えている力 — 100万トークンの深いところ
- パソコンの操作 — ブラウザやアプリを動かす、失敗しても立て直す
差が大きく出るのは「じっくり考えさせたとき」だと書かれていました。裏を返すと、軽く使う分には差を感じにくいということだと思います。
公式の移行案内に書かれている挙動の変化(未確認)
ここから先はまだ自分の手では確かめていません。公式の移行案内に、性格の変化として次の4つが挙げられていました。
- 途中経過を書かなくなった。 長い作業の最中に経過を報告しなくなり、何分も黙り込むことがある。終わったあとの報告も短くなる
- 文章が濃くなった。 一文が長くなり、段落の切れ目が減る
- 箇条書きと太字を使わなくなった。 これまでのモデルは使いすぎる傾向でしたが、5.1 は逆方向に振れすぎている、という説明でした
- 道具を1回ずつ呼ぶようになった。 以前は複数をまとめて取りに行っていたのが1つずつになる。出てくる答えは同じですが、往復が増えるぶん待ち時間が延びます
この中では3番目が自分に関係します。記事の下書きは箇条書きを使う書き方をしているので、Fable に書かせると素っ気なくなるかもしれません。ここは一本書かせてみないと分かりません。実際に使って分かったことがあれば、この記事に追記します。
自分の設定で直したのは1行だけ
Claude Code には、作業ごとに担当を分けるサブエージェント(作業を分担させる下請け役)という仕組みがあり、担当ごとに使うモデルを指定できます。
私の使い方はこうです。普段やりとりしている本体は Opus 5。そこから、文章の質がそのまま結果に出る仕事——記事の文体チェックなど——だけを Fable に振っています。全部をいちばん高いモデルで動かすと枠が持たないためです。
Fable を指定しているのは、その文体チェック役のほうです。
その指定は ~/.claude/agents/article-style-check.md に、こう書いてあります。
model: fable
バージョン番号を書いていません。 これで問題ないことは、Claude Code のヘルプに明記されていました。
--model <model> Model for the current session. Provide an alias
for the latest model (e.g. 'fable', 'opus', or
'sonnet') or a model's full name (e.g.
'claude-fable-5').
「fable」のような呼び名(エイリアス)は最新のモデルを指す、と書かれています。逆に claude-fable-5 のようにフルネームで書くと、そのバージョンに固定されます。呼び名で書いてあったので、設定ファイルは1文字も触っていません。
直したのは、別のファイルにある説明文だけです。全体の方針を書いた ~/.claude/CLAUDE.md に「Fable 5(model: fable)」と書いてあったのを「Fable(model: fable)」にしました。動作には影響しませんが、読み返したときに古い情報に見えるからです。
一般化するとこうなります。設定ファイルにバージョン番号を直接書かない。 呼び名で指定しておけば、モデルが新しくなるたびに設定を追いかけずに済みます。
本体まで Fable 5.1 に乗り換えるかは、見送りました
Fable 5.1 のほうが賢いなら、本体もそれにすればいいのでは、と考えました。やめました。
公式の位置づけが「まず Claude Opus 5 を使う。要求の厳しい推論や、長い時間続く作業に Claude Fable 5.1 を使う」と明記されていたからです。値段が2倍という関係も変わっていません。
本体は Opus 5、質がそのまま出る仕事だけ Fable。この分担は変えずに続けます。新しいモデルが出ても、全部を乗り換えない。 今回いちばんはっきりしたのはこの点でした。
まとめ
- モデルの公開に伴うリセットは来ますが、枠が増えたわけではありません。 9月14日からの実質17%減はそのままなので、削減は続けます
- Fable 5.1 の料金とサイズは Fable 5 から据え置き。 Opus 5 の2倍という関係もそのままです
- 設定ファイルにバージョン番号を書かない。 呼び名で指定しておけば最新のモデルを指すと、公式のヘルプに明記されています
- 賢いモデルが出ても、全部を乗り換えない。 公式の位置づけも「まず Opus 5」でした
挙動の変化(黙るようになった、箇条書きを使わなくなった)は、まだ自分では確かめていません。実際に使って分かったことは、この記事に追記します。